内視鏡
内視鏡について詳しく解説。 大腸内視鏡や胃内視鏡検査の準備や心構えについて詳しく説明しています。
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内視鏡技師

内視鏡技師とは、内視鏡業務のエキスパートを認定する専門資格で、内視鏡技師資格を取得するためには、学会認定試験に合格することが必要です。

消化器内視鏡診療の進歩と普及にともない、医師との連携をはかり消化器内視鏡診療及び研究を円滑に行うことを目的に消化器内視鏡診療を行う医師の補助業務(検査・治療の介助、記録画像の整理など)を行う看護師や医療技術者に対して日本消化器内視鏡学会により資格認定され、その職分に応じて、医師の監督指導のもと消化器内視鏡業務に従事します。

内視鏡技師の仕事内容

内視鏡内視鏡技師の業務内容は検査手順(内容)の説明、検査前処置、検査の準備、検査の介助、処置器具の点検・メンテナンス、器具の消毒などの専門知識を持ち、内視鏡医が安全かつ円滑に検査・処置を遂行できるように介助をすることです。

また、患者さんが安心して検査を受けていただけるような環境を整えることもあります。

仕事内容としては、上部・下部消化管内視鏡検査を中心に、気管支鏡などを用いた特殊検査や早期の胃がんの病巣を取り除く粘膜下層剥離術(ESD)、大腸内視鏡検査においての大腸内視鏡ポリープ切除術などの手術の介助も行います。

また、病院における検査・治療だけでなく、人間ドックでも胃がん検診の場に対し内視鏡を使った検査が拡大しているため、この資格に対すニーズは今後も高まると考えられます。

内視鏡技師の資格更新

資格取得した後も検査・処置の技術の進歩にともない、5年毎の更新を行う条件として内視鏡技師学会や研究会に積極的に参加することで、新しい知識や技術を習得する必要があります。

内視鏡技師の役割

内視鏡技師の役割は

  1. 検査の際の介助
    検査中は緊張を和らげるように声をかけて、検査終了まで安心して検査を受けられるような雰囲気作りと、状態の把握や検査・治療が円滑に行えるように介助します。
  2. 医師との連携
    内視鏡検査を行う際の介助が、検査の内容や質に大きく影響します。そのため内視鏡医との連携をとり、それぞれの職分に応じ内視鏡検査を安全かつ円滑に介助していきます。
  3. 機器の管理
    知識・技術を活かし、器具の点検・メンテナンス、器具の消毒などの管理を行います。
  4. 感染管理
    スタンダード・プリコーション(標準予防策)はCDCガイドラインで提唱され、現在の感染対策の基本的な考えのもと、内視鏡の洗浄・消毒、処置具の洗浄を行います。
  5. スタッフへの教育
    消化器内視鏡技師研究会や学会、機器取り扱い講習会に参加し、新しい知識や情報、高度な技術を習得し、スタッフ間での勉強会を行い、内視鏡技術の向上を図ります。

内視鏡技師受験資格

内視鏡内視鏡技師の受験要綱
受験資格は、平成17年度より看護師(助産師、保健師を含む)、薬剤師、臨床検査技師などの国家資格あるいは、それに準ずる資格を有するもののみに限定することとなった。これは技師の資質の向上と、将来国家資格への認定を考慮したことである。

そのほかにも、学会所属の専門医のもとで内視鏡従事者として介助実績があること、学会主催の講習会に出席して解剖学、生理学などの基礎医学講義、内視鏡に関する基礎講義を受けることなどが必要となります。

内視鏡技師試験問題は内視鏡試験委員会で作成され、試験には第1種と第2種があります。試験内容は書類審査、学術審査、口頭審査が行われ、内視鏡技師制度審議会で合否が判定され、合格者には認定証が発行されます。また合格後も5年毎の更新が必要となります。

内視鏡技師試験は1982年発足後28年間で18.000人以上の認定技師が誕生おり、現在も毎年1.100人以上が受験しています。