内視鏡
内視鏡について詳しく解説。 大腸内視鏡や胃内視鏡検査の準備や心構えについて詳しく説明しています。
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経鼻内視鏡

経鼻内視鏡とは一般的な口から入れるカメラと違い太さを若干細くして患者さんへの負担を軽減する目的で開発されたもので、内視鏡大手オリンパス社のものが多く太さは5.2mm 、5.5mm 、5.9mmのものが主流です。

鼻からやる胃カメラ検査の方が楽ですか

内視鏡以前は口からの胃カメラ検査だけでしたが、今は口からと鼻からの検査が選べる施設が多くなってきました。

その背景にあるのが「胃カメラ検査=苦痛」だと言うことです。そこで苦痛の正体は?と原因を探ると咽頭反射(オエ〜という)が大半を占めることがわかりました。そこで開発されたのが鼻からのカメラ「経鼻内視鏡検査」だったのです。

耳鼻咽喉科では主流に使われていましたが、それは咽喉までを観察することまでに留まっていました。それを食道・胃・十二指腸まで観察できるようにファイバーを長くして、現在の経鼻内視鏡が生まれました。

もちろん個人差はありますが、嘔吐反射のある(オエ〜っとなる)部位は通りませんから安心して受けていただけると思います。

鼻からやる胃カメラ検査は誰でも出来る

経鼻内視鏡の先端の太さは約5ミリです。それを鼻から挿入していくのですが、まず問診で蓄膿症や鼻茸など鼻の疾患を聞かれます。鼻に病気があると通りが狭く、ファイバーを入れる前に行う麻酔の付いた管が入りません。無理をして入れると鼻出血や副鼻腔炎の原因になったりするので、その場合は経口(口からの)内視鏡となります。

鼻の口のカメラ、所要時間に違いはある

検査時間は、ほぼ変わりはありません。ただし患者さんの苦痛度は個人差があり、体感時間には個人差があります。

鼻から入れるカメラは痛くありませんか

鼻内視鏡個人差がありますが、次に書く「検査までの準備」の時に行われる鼻の充血をとるスプレーや麻酔を行うことで、十分に鼻の奥が広がっていれば痛みはありません。ただし、花粉症などのアレルギーで鼻の粘膜のむくみで通りが塞がれていると、なかなか充血が取れず挿入が困難な場合があります。

鼻のカメラの検査までの準備ってどうするの

鼻に強い血管収縮作用があり充血をとる薬を噴霧(スプレー)してから消泡液を飲みます。その後は少し時間を置いて、鼻の開きを待ちます。次に麻酔のゼリーを鼻の通りの良いほうに入れて、ファイバーと同じ太さのチューブを入れ検査室に行き、ファイバー挿入直前にそのチューブを抜きファイバーを入れます。

検査が終わった後に鼻血が出ることはありますか

検査全く出ないとは言い切れませんが、流れるほど出ることはありません。検査医師は出血を画面を確認しながら行いますので、ほとんどの場合は鼻粘膜を傷つけることはありません。

鼻の痛みはありませんか

皆さんもプールに入ったときや顔を洗ったときなどに、鼻がツーンと痛くなったことはありませんか?そのような痛みが一瞬ある方もいますが、ほとんどの方が痛みを感じません。

どちらの鼻にカメラを入れるのですか

検査の準備の時に「鼻の充血をとるスプレー」を噴霧した後に少し時間を置いて、鼻の開きを待ちます。その後にどちらか通りの良いほうを確認していただきます。選んでいただいた方にチューブやファイバーが通らない場合は、もう片方の鼻に変更させていただきます。

鼻からのカメラは口のカメラに比べて細いので、画面が暗くて見えずらいと聞いたことがあるのですが

鼻経鼻内視鏡が始まった頃は、ライトが1箇所しかなかったこともありそのような情報を聞いたこともありましたが、最近の内視鏡では高画質のCCDや、高性能で広角なレンズを搭載しています。

口からの内視鏡と遜色のない、若しくはそれ以上の精度での観察が可能で、今まで見えにくかった部位を比較的容易に観察することができるようになっています。

検査後の注意事項は

鼻を強くかむことは止めましょう。検査が終わっても1日は、鼻の通りが良すぎて敏感になり違和感を感じる方や鼻水が出る場合もありますが、自然に良くなります。